デジモンとは
About Digimon
关于数码宝贝
關於數碼寶貝
디지몬이란?
液晶玩具の歴史
LCD Toy History
液晶玩具的历史
液晶玩具的歷史
액정 장난감의 역사
ゲームの歴史
GAME History
游戏历史
遊戲歷史
게임의 역사
デジモンプロファイル
Digimon Profile
数码宝贝简介
數碼寶貝簡介
디지몬 프로필
デジタルワールド・イリアス
Digital World· Iliad
数码世界·伊利亚斯
數碼世界‧伊利亞斯
디지털 월드· 일리아스
デジタルワールド・シャンバラ
DIGITAL WORLD : SHAMBHALA
数码世界・香巴拉
数码世界・香巴拉
디지털 월드 ・샴발라
アニメポータル公式
Anime Potal
Anime Potal
Anime Potal
Anime Potal
デジモン公式チャンネル
Digimon Official Channel
Digimon Official Channel
Digimon Official Channel
Digimon Official Channel
デジモンカードゲーム公式チャンネル
Digimon Card Game Official Channel
Digimon Card Game Official Channel
Digimon Card Game Official Channel
Digimon Card Game Official Channel
クラッカー・ファングこと永住瑛士は、クライアントであるアバディンエレクトロニクス(AE社)・電臨区デジタルラボ(DDL)の龍泉寺教授をおとずれた。
そこで最新型デジモンドック・デジモンリンカーとともに1体のデジモンをうけとる。
駅前の店で牛丼肉盛り温玉付きをテイクアウトすると、エイジはひさびさに気分よく家路についた。
チーン
仏具のリンを鳴らす。
ひとりぐらしの極狭ワンルーム(3畳)ロフト付に家具調の仏壇、ローソクはLEDだ。火事になるから、ふだん線香はあげない。
「はい、ただいま。とーちゃんかーちゃん、じーちゃんもばーちゃんも」
ついでに犬も。
操出の位牌には家族の札がいっしょに入っている。なぜか昔、飼っていた犬のぶんもある。
手をあわせると、エイジは座卓でひとり夕食をとった。
腕のデジモンリンカーを見る。
「見たことないデジモンだよなー、おまえ」
ルガモン。
カラー画面では犬っぽいデジモンがまるくなっていた。
――このデジモンを育成してほしい。
龍泉寺からの依頼は、いたってシンプルだった。
GriMMをのぞけば、デジタマ育成の仕事はすぐ目につく。
ペットでいうならブリーダー。
一種の学習型AIプログラムであるデジモンの成長は、誕生からの行動パターンがおおきく関係するという。であればデジモンをあつかう専門家のクラッカーが、ブリーダーをかねることもあるわけだ。
――私の研究に関心があるなら。ルガモンとの出会いは、きみにとって非常に興味深いものになるはずだ。
「あの龍泉寺教授にそこまで期待されたら、やるしかないでしょ!」
人生で、こんなに興奮したことはなかった。
とにかく、あの人についていけばまちがいない。
とはいえエイジは、デジモンの育成経験はあまりなかった。
「ティラノモンが3頭いるけど、やっていることはツールの調整……チューニングだしな。それも育成といえばそうだけど」
座卓に手もちのデジモンドックをならべる。
モノクロ液晶画面にドット画のティラノモンが映っていた。格納しているのは、手のひらにおさまるサイズのドックだ。
このタイプはスペックとしては旧式だが、設計図が出まわっていて、パーツが比較的手に入りやすく自作しやすい。GriMMのクラッカーむけショップでは専用筐体、完成品が取引されていた。エイジもいくつか所有している。
「納品用のドックは、教授がメモリ領域が壊れてるとかいってたっけ……パーツ交換だな。まぁ、デジモンリンカーがあるからいそがなくていいか」
腕にまいた新品のデジモンリンカーを見て、エイジは思いだしたようにニンマリした。
このルガモンは、エイジにとってまるで幸運の使者だ。
大切にしないと……そう思えてくる。
「――にしても、シャワーのときも24時間デジモンリンカーをつけたままにしろって、どういうことだろ……?」
完全防水、抗菌仕様なので問題はないようだが……。
エイジがあたらしいガジェットの操作をおぼえる2、3日のあいだにも、ルガモンは成長した。
デジモンリンカーでエイジの鼓動を感じながら、すくすく育つデジモン。
「なんだか胸にいだいてそだてた、わが子って感じ~」
エイジは腕時計のなかのデジモンをいとおしく見守った。
デジモンの成長――進化は体系づけられている。
デジタマから孵化すると、まず幼年期のステージにすすむ。
これはデジモンの赤ちゃんだ。まだ学習できておらず、すぐにはツールとして有用につかえるわけではない。
ふつうは、この幼年期の段階からデジモンの育成がはじまるのだが。ルガモンはすでに、つぎのステージである成長期だ。
エイジはGriMMでブリーダーむけの質問を飛ばした。
もちろん龍泉寺からの仕事のこと、ルガモンのことはいわずに、一般的な「犬っぽい」デジモンの育成法について……。
そもそもルガモンのことは、GriMMを検索してもまるでHITしなかったのだ。
「AI学習用プログラム、トレーニングプログラム……いろいろあるんだな」
ちょっと、めんどくさいかも。
いまになってエイジは後悔しかける。
「ペットを飼うとか、いつ以来だ。ガキのころ飼ってた犬が死んで以来か」
――デジタルワールドのありさま、デジモンのありさまを、この目で、じかに見ること。仮想モニタと観測データではない、人間の五感で直接デジタルワールドを、とらえること。
龍泉寺は、そんなすごい研究をしている先生だ。
「そんなことができるなら見てみたいな。おれも、龍泉寺教授が見ている世界を。デジモンが生きている世界……かぁ。ルガモン……おまえをそだてれば、完全体や究極体まで進化すれば、なにかがかわるのかな?」
リアルワールドとデジタルワールドの〝軛〟をこえる。
龍泉寺がいっていたように、そんな超一流のクラッカーになることができたら。
通知が飛んだ。
スマホを手にとる。GriMMでの質問について返事がきたようだ。
――ファング、デジモンの育成デビューおめでとう!
成長期から育成するなら、ほかのデジモンといっしょに多頭飼いがおすすめ。
2頭以上でいれば、勝手に遊んで、どんどん学習してくれるからね。
「なるほど、デジモンの多頭飼いか! さすが集合知!」
エイジはさっそくティラノモンのドックとデジモンリンカーを接続した。
最新型デジモンリンカーには充分すぎるほどの容量と処理能力があった。ルガモンを、ティラノモンたちといっしょにしておけばいいだろう。
でも……エイジはうっかり、その回答のつづきを読んでいなかった。
――デジモンによっては、犬とおなじで群れの順位づけにこだわるから。
しつけは最初が肝心だよ!
そうして……。
数日後、たいへんなことになってしまった。
キャラクターデザイン・挿絵イラストレーター:malo